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留学の新定番!早慶に負けないマレーシアの大学

円安の今、欧米と比べてリーズナブルな価格で留学ができるマレーシアが大きく注目されていますが、注目されている理由は価格だけではありません。教育水準が高く、世界で高く評価されている大学が多いことも、マレーシア留学の人気上昇につながっています。

マレーシアの大学では英語で授業が行われているため、マレー語を話すことができなくても心配無用です。それでは世界で通用するマレーシアの大学をご紹介します。

マレーシアの大学が多数ランクイン!QS世界大学ランキング

「QS世界大学ランキング」をご存知でしょうか。世界的な教育評価機関であるQuacquarelli Symonds(QS)が毎年発表を行っているもので、プログラムや設備、卒業後の進路など、8つのカテゴリに渡る数十にも及ぶ指標で評価がされています。

2023年6月に発表されたランキングにおいて、マレーシアの大学は国立大・私立大合わせて28大学がランクインしました。この数は過去最多であると共に、昨年対比116%と、マレーシアの大学の存在感をアピールする結果となっています。

法律が制定され、教育現場が激変!海外大学から分校が集結

マレーシアの大学が昔から世界ランキングで上位に入っていたわけではありません。1980年代までは国立大学が7つあるだけだったため、多くの学生が欧米やオセアニアに留学し、勉強をしていました。

この状況にピリオドを打ったのが、1996年に制定された「私立高等教育機関法(The Private Higher Educational Institutions Act)」です。それまでなかった私立大学が各地に設立され、オーストラリアやイギリスの分校も続々とマレーシアに建てられました。

97年に起こったアジア通貨危機により、マレーシアだけでなく、タイやインドネシア、韓国でも多くの学生たちが欧米への留学を諦めなければならなくなりましたが、その学生たちを受け入れることになったのがマレーシアにある私立大学や、海外の大学の分校でした。続いて2001年にアメリカで起こった同時多発テロもまた、中東からの学生をマレーシアに呼び込むきっかけとなっています。

これらのことが重なり、1999年にマレーシア国内で3,500名だった外国人留学生は、2008年に69,000名になるまで膨らみました。コロナで一時留学生の数は減りましたが、今また増加傾向にあります。

早慶も撃沈!?ランキング上位のマレーシアの大学はこちら

長それでは上位にランクインしたマレーシアの大学を見てみましょう。

65位 マラヤ大学(Universiti MALAYA)
マラヤ大学はマレーシア初の大学として1905年に設立され、国内トップの国立大学として知られています。

クアラルンプールの中心部から12キロの場所に位置し、オリンピックサイズのプールやカヤックができる湖などがあり、設備も充実しています。日本からの留学生にも人気の高い大学です。

137位 マレーシアサインズ大学(マレーシア科学大学、Universiti Sains Malaysia)
1969年に設立されたマレーシアの国立大学で、科学大学と名前がついていますが、言語や芸術系の専攻なども幅広くあります。

2万人を超える学生が在籍し、キャンパス内にはカフェテリアや銀行、アートギャラリー、郵便局、薬局、スポーツセンターなどがあり、学内バスも運行されています。

マレーシア国内にある分校の存在もお忘れなく!

マレーシア留学の魅力の一つでもある欧米の名門大学の分校も、もちろんランクインしています。

42位 モナッシュ大学(Monash University)
モナッシュ大学はマレーシアに初めて海外大学として分校を開設した、オーストラリアの名門大学です。オーストラリア本国への留学と比較して、安価に名門大学の卒業資格を取得することが可能です。

またオーストラリアに6か所あるモナッシュ大学のキャンパスで、1学期間(6か月)学べるインターキャンパスプログラムに参加できます。

100位 ノッティンガム大学(University of Nottingham)
1位のモナッシュ大学と同じように、マレーシア価格でイギリスの名門大学の卒業資格を得ることが可能です。イギリスの本校と同じカリキュラムで授業をしていて、イギリス本校や中国にある分校との間で交換留学制度などもあります。

人気の高い国際関係や国際ビジネスの専攻に加えて、研究型の専攻に力を入れていて、専門系の職業を目指す方にもお勧めです。

200位以内にランクインした日本とマレーシアの大学です。
 順位  大学名       
29位  東京大学         
42位  モナッシュ大学
46位  京都大学
65位  マラヤ大学
80位  大阪大学
91位  東京工業大学
100位  ノッティンガム大学
113位  東北大学
137位  マレーシアサインズ大学
164位  九州大学
176位  名古屋大学
196位  北海道大学
199位  早稲田大学

ちなみに慶応義塾大学は214位でした。

マレーシアの勢いを考慮すると、近い将来ランキングも大学数も、日本がマレーシアに追い付かれる日が来るかもしれません。

マレーシアの大学への進学は、少しずつですが高校の進路指導の場でも選択肢の一つとして認知され始めています。欧米への留学と比べて半額以下の予算で収まる費用も魅力です。現在世界130国以上の国々から学生が集まる多民族国家であるマレーシアで、様々な国の学生たちと過ごす時間は、自然とあなたのグローバルマインドを育ててくれるでしょう。

注)マラヤ大学(Universiti MALAYA)とマレーシアサインズ大学(マレーシア科学大学、Universiti Sains Malaysia)の「Universiti」はマレー語表記です。