お知らせ・生徒の活動

留学の「その後」に会える時間。オーストラリアで長期留学生・卒業生を訪ねました

オーストラリア短期留学の引率中、教員が楽しみにしていることの一つがあります。
それは、現地で長期高校留学に挑戦している在校生たちに会うこと。そして、ワオ高校を卒業し、現地の大学へ進学した先輩たちの「その後」を聞くことです。

今回は残念ながらお休みの生徒もいて全員に会うことは叶いませんでしたが、それぞれの場所で頑張る生徒たちから、たくさんの話を聞くことができました。

 

「最初はYear12を選んだことを後悔した」それでも今は

オーストラリアの高校最終学年、Year12で学んでいるYさん。
本音を聞いてみると、

「最初の数カ月は、なんでこんなに大変なYear12を選んだんだろうって後悔しました。でも、今は本当にやってよかったと思っています」

と話してくれました。

Year12は授業や課題の難易度も上がり、卒業後の進路を見据えた学びが続きます。
現地校のインターナショナル担当スタッフからも、「勉強面でも、友だちづくりの面でも、本当によく頑張っている」とうれしい言葉をいただきました。
大変だからこそ、自分で考え、動き、乗り越えていく。その積み重ねがYさんを大きく成長させているようです。

 

 サッカーがつないでくれた、現地の友だち

留学生向けクラスのISECからスタートし、現在はYear11で学ぶRさん。
本人も英語力の向上を実感しているそうですが、それ以上に印象的だったのが友人関係の話でした。

Rさんが現地で取り組んだのはサッカー。

「サッカーをやっていなかったら、たぶん話すこともなかったような子たちと仲良くなれた」

と話してくれました。

言葉だけではなかなか縮まらなかった距離が、スポーツという共通点を通して一気に近づいていく。留学先で学校の活動に一歩踏み出すことの大切さを、改めて感じるエピソードでした。

そしてRさんが何よりうれしそうに話していたのが、ホストファミリーのこと。
「本当にホストファミリーに恵まれた」と、学校だけでなく日々の暮らしの中からも多くのものを得ていることが伝わってきました。

 

 授業を抜け出して面談

休憩時間忙しく面談に立ち寄れなかった生徒も「授業をちょっと抜け出して会いに来させるね」とインターナショナル担当のスタッフが気を聞かせてくださり、話すことができました。残り少ない留学生活、最近新しくハウスメイト(同じホストファミリー先でお世話になる留学生)ができてステイ先がとても賑やかになっているとか。留学生の先輩として教えてあげることも多いそうです。

 

 学校によって違うからこそ、一人ひとりに合った留学先を

ワオ高校には、南オーストラリア州に複数の提携校があります。

ただし、「オーストラリアの高校」とひとくくりにはできません。学校によって雰囲気も、留学生へのサポート体制も、受け入れ条件も異なります。

例えばNorwood International High Schoolでは、一定の英語力を持っていることを前提に留学生を受け入れており、留学生だからといって何でも特別に手を差し伸べてもらえる環境ではありません。

自分から聞く。自分から動く。自分で人間関係をつくっていく。
そんな環境の中で、「負けてたまるか」という気持ちで頑張ってきた生徒たち。
久しぶりに直接会って話していると、英語力だけではなく、心身ともに本当に強くなったなと感じました。

 

 長期留学の先に、オーストラリアの大学へ

そして今回は、ワオ高校卒業後、長期留学を経てアデレード大学へ進学したHさんにも会うことができました。

現在は、解剖学をはじめとする医学の基礎分野を学んでいます。

「もう、かなり大変です……」

とのこと。

解剖学のグループは4人。そのうち3人が、なんと高校生だったそうです。
優秀な高校生が大学の授業を履修できるプログラムを利用している生徒たちで、あまりによくできるため、最初はすっかり頼りにしていたHさん。後から高校生だと知って、かなりショックを受けたのだとか。

「バイトと授業とジムで毎日が終わります……」

と嘆きながらも、その表情はどこか楽しそう。

広い大学のキャンパスを二人で歩きながら、長期留学へ出発する前のHさんを思い出しました。
当時は話をするときにも、なかなか目が合わなかったHさん。
その彼が今、海外の大学で学び、アルバイトをし、自分の生活を自分でつくりながら将来へ進んでいる。
隣を歩きながら、「本当に成長したな」と感慨深い気持ちになりました。

 

 オーストラリアにいても、国内大学進学の準備は続きます

今回、短期留学の受け入れ先としてお世話になっているReynella East Collegeに長期留学中の生徒たちとは、ほぼ毎日のように顔を合わせました。

学校であったこと、ホストファミリーとの生活、これからやりたいこと、将来の進路。
日々いろいろな話をすることができました。
長期留学中は、基本的にワオ高校の科目履修はありません。しかし、国内大学への進学を希望する生徒の場合、現地校での学習と並行して大学受験の準備も進めていきます。
今回会った生徒とも、日本にいるときからオンラインで面談を重ね、出願書類について何度もやり取りしてきました。
そして今回、オーストラリアで直接顔を合わせながら最後の仕上げを。
短期留学の引率中も、こうして毎年なかなかの慌ただしさです。

 

 留学で伸びるのは、英語力だけではない

長期高校留学というと、まず「どれくらい英語が話せるようになるのか」に目が向きがちです。

もちろん、英語力の向上は大きな成果の一つ。

でも、久しぶりに生徒たちと直接会うと、それ以上に感じる変化があります。

うまくいかないときに踏ん張る力。
自分から人の輪に入っていく力。
困ったときに助けを求める力。
そして、自分の将来を自分で考え、選んでいく力。

留学前とは違う表情で、自分の経験やこれからの進路について話す生徒たちを見ていると、海外で過ごす時間が一人ひとりを確実に強く、たくましくしていることを感じます。

短期留学の引率で慌ただしい毎日の中でも、そんな成長をすぐそばで感じられるこの時間は、教員にとっても、とても幸せな時間です。

 

2026/09/12

おすすめ記事