お知らせ・生徒の活動
今年で2年目!オーストラリア「超」短期高校留学プログラム(2023年7月24日~8月4日)
ワオ高校の留学コースは、「英語“を”学ぶ語学留学」ではなく「英語“で”学ぶ正規留学(長期留学)」で、タフな体験を通して真のグローバル人材を育成することを目指しています。
毎年開催している短期高校留学プログラムは、ワオ高校の生徒であれば留学コースでなくても参加可能なプログラムとなっており、オーストラリアの高校で、英語で学ぶ体験をすることができます。
2年目の開催となる今回は、1年生1名、2年生4名の計5名が参加してくれました。
短期留学プログラムにいつか参加したいと思ってくれているワオ高生、そしてミライのワオ高生のために、プログラムの様子をお届けします。
早速バディとご対面!
羽田空港から、乗り継ぎ含めて延べ14時間のフライトを経てアデレードに到着。
南半球にあるオーストラリアでは、7月末の季節は冬です。温暖なアデレードでも最低気温3度、最高気温17度程度と、真夏の日本から比べるとしっかりと寒く感じました。
アデレード空港からはミニバスに乗り、留学先であるReynella East College(レイネラ・イースト高校)へ。レイネラ・イースト高校は、ワオ高校が提携している南オーストラリア州の州立高校の一つで、現在、2名のワオ高生が長期留学をしています。
高校では留学生が集う建物であるInternational Center(インターナショナルセンター)に迎え入れてくれ、早速、「バディ」となる現地校生徒達ともご対面。「Where are you from? (どこから来たの?)」「What is your name?(名前は?)」など、次々と話しかけられます。
ワオ高生たちは戸惑いながらも英語で受け答えをして、同年代のバディ達と徐々に打ち解けていました。
※「バディ」とは?
短期留学プログラム中は、英語ネイティブの現地校生徒が「バディ」と呼ばれるサポート役となり、一部の授業を一緒に受けて英語を分かりやすく説明してくれたり、課外活動に同行してくれたり、休憩時間やランチタイムに話し相手、遊び相手になってくれたりと、英語でコミュニケーションする機会が多く設けられています。
短期留学プログラムではどんなことを学ぶの?
まずは、国際プログラム責任者のAdam先生からオリエンテーションを受け、レイネラ・イースト高校についての説明や滞在中のスケジュール、ホームステイ先での諸注意などを聞きました。
・シャワーは10分以内(家庭によってはそれより短い時間)
・洗濯は基本的に週に1回
など、日本とは異なる生活習慣を学びました。
その後、日本で用意してきた英語での自己紹介スピーチをブラッシュアップし、バディ達にお披露目。ゲームを通じてバディとの交流を深め、すっかり打ち解けた雰囲気に。
今回参加してくれた生徒達、実は2か月前から渡航まで、毎週バーチャルキャンパスに集合し、オリエンテーションを受けたり英語の練習をしたりと、渡航準備をしていました。その成果がしっかりと発揮できたスピーチだったと思います。
授業では、ネイティブの先生方からオーストラリアの先住民族であるアボリジニの文化について学んだり、体育の授業で卓球を学び身体を動かしたり、日本語クラスに入り現地校生徒と交流したり、バリスタの授業でコーヒーの淹れ方を学んだりと、多岐に渡る学びを体験しました。
今回の短期留学プログラムでは2回のExcursion(課外授業)が設けられていました。
1回目は、バディと一緒にバスに乗り、アデレードを一望できるMt. Loftyという丘とCleland Wildlife Park(野生動物公園)を訪れ、スタッフの方から哺乳類、爬虫類、オーストラリア特有の有袋類等について学んだ後、コアラやカンガルーと触れ合いました。
この公園を訪れるのは初めてというバディもおり、課外授業を通じて、バディとの親睦が益々深まった様子です。
2回目は、アデレード中心部に立地するUniversity of South Australia(南オーストラリア大学)で開催された、International Student Tertiary Expo(留学生のための大学進学フェア)に参加。アデレード市内の多くの学校から、留学生が大勢参加していました。
各大学のブースでパンフレットをもらった後は、南オーストラリア大学キャンパスを見て回り、その広大な敷地と豊富な設備に圧倒されました。
「こんな大学で過ごせたらいいな」と、生徒達にも大学への憧れが芽生えた様子でした。
日本とは違う学校生活
留学中は、毎朝8:40までに登校し、9時~15時の間、現地校で授業を受けます。
日本の一般的の全日制高校と大きく違うのは、基本的に授業は2時間連続で、細切れの休みがない点です。その代わり、午前中に20分間の Recessと呼ばれる長い休み時間があり、生徒達は家から持参した軽食(フルーツ、パン、スナックなど)を食べます。その後は13時近くまで授業があり、昼食は少し遅め。
インターナショナルセンターには、学生が自由に使えるキッチンが完備されています。生徒達は、ホストファミリーが用意してくれた昼食を電子レンジで温めたり、サンドウィッチをホットサンドメーカーでホットサンドにして食べていました。
放課後は、日本のような部活動等はなく、全員が15時に下校します。
長期留学している生徒達は英語のハンデもあるため、復習や宿題のため、自宅で毎日2~3時間勉強しているそうです。
ホームステイってどんな感じ?
短期留学プログラムでは、ホームステイで現地の家庭に滞在し、現地の生活を体験します。
朝食は自分で好きなものを食べるスタイルのご家庭が多く、シリアルやトーストが主流です。
昼食はランチボックスで学校に持参しますが、前日の夕食の残りや、サンドイッチとフルーツなど、簡単なものが多いです。Recessに食べるスナックもホストファミリーが用意してくれます。
夕食は基本的に家庭料理になります。お肉料理にマッシュポテトという典型的なオーストラリア料理もあれば、ホストファミリーの出身国であるフィリピン料理だったり、ピザだったり、タイ米にカレーをかけて食べたりと、様々です。
ホストファミリーは共働き世帯も多く、普段の生活をされている上に留学生を受け入れてくれていますので、平日は忙しい生活をされている家庭が多いですが、学校帰りにスーパーに連れて行ってくれたり、夜に野生動物を探す散歩に連れ出したりしてくれるご家庭もありました。
週末には、シティー(アデレード中心部)や親戚とのパーティー、博物館など、生徒達はそれぞれ、様々な場所に連れて行ってもらったようです。
今回お世話になったホストファミリーの中には、何十年にもわたり、また、二世代に渡って留学生の受け入れをしてくれているご家庭がありました。
夫婦共に先生をしており、子供の数はなんと6人という大家族です。自分たちの生活だけでも大変そうなのに、どうして留学生を受け入れてくれているのか聞いてみると、「自分達の子どもには、垣根のない心を持つ子供に育ってもらいたいと思った。そのために留学生にステイしてもらっている。特に今のティーンエイジャーは、SNSなどネット上の繋がりに多くの時間を費やしがちだが、実際に人と出会いコミュニケーションを取ることで、様々な気づきがある。他人に対して寛容である姿を、ホストファミリーをすることで自分の子供たちにも学んでもらいたいし、滞在する留学生にも学んでもらえると嬉しい。」とのお答えでした。
外国から来た見ず知らずの他人に自宅を解放することは、決して容易なことではありませんが、オーストラリアではこのような寛容な心を持ったホストファミリーが待ってくれています。何とも頼もしいですね。
フェアウェルセレモニー
現地校での10日間のプログラムを終え、最終日にはホストファミリーとバディを学校に招き、Farewell Ceremony(お別れ会)を開催しました。
生徒達は一人ずつ、様々な人への感謝の気持ちを手紙に書き、前に出てスピーチをしました。
別れが悲しくて泣き出してしまう生徒もいましたが、その気持ち、しっかりと届いたと思いますよ。
英語が通じない、日本の常識が通じない、という様々なチャレンジングな場面を乗り越えながら短期留学を終えた生徒達。その背中は、一回り大きくなったように見えました。
短期留学のその先に
最初はバディや現地校の先生方から英語で何と話しかけられているのか聞き取れなかったのが、3日経つと自然に聞き取れるようになった!と、この短期留学中に多くの生徒が実感してくれていました。
英語嫌いを克服したいと思って参加しました!という生徒もいましたが、英語で過ごし、英語で学ぶというリアルな経験を通して、英語の勉強が好きか嫌いかに関わらず、コミュニケーションのために英語は必要不可欠なものであると気づいたようです。
長期留学や海外大学進学に興味を持つようになった生徒も多く、今回の経験をきっかけに、将来の選択肢がより豊かになることと信じています。
ワオ高校では、このように様々な形での留学をサポートしています。
中でも、高校への長期留学を本気で目指す場合、「英検3級しかもっていないけど大丈夫なのか」という英語力以外にも、「単位互換をどうすればいいのか」「ビザの申請をどうすればいいのか」と様々な手続き上の不安があります。
さらに、海外の大学へ進学しようとすると「どの国のどの学校が自分にあっているのか」「TOEFLなどの英語のスコアをどうあげたらいいのか」など、さらに留学のための難易度があがります。
でもご安心ください。ワオ高校の留学コースでは、これらの留学サポートと英語トレーニングをセットでサポートしています。
留学コースについて詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。