留学情報

多民族国家のオーストラリアでグローバルな視野を

気候が良く、自然の魅力が詰まったオーストラリアへの留学人気が年々高まっています。移民大国としても知られるオーストラリアは留学生に対してもとてもオープンで、日本のみならず多くの国で留学先として注目されています。

今回はそんな国際色豊かなオーストラリア留学にスポットを当てました。

アジアを中心とする世界中から集まる留学生

オーストラリアにおける2023年の1~8月の間の留学生の数は72万5,582人。最も多い国は中国で約15万5,000人、日本は16位で約1万人となっています。


出典:International student numbers by country, by state and territory(オーストラリア政府)

コロナの影響で一時オーストラリア内の留学生の数が減少しましたが、今はコロナ前にピークを迎えた2019年の75万人に迫る勢いで再び留学生の数が増えています。

オーストラリアは約150カ国から移民を受け入れている多民族国家であることに加え、多方面から留学生が来ていることから、留学先の校内でも国際交流が盛んです。1つの学校に数十カ国の生徒が在籍していることもあります。

特にオーストラリア最大の都市、シドニーでは学校の数が最多ということもあり、日本人を含む各国の留学生が多く勉強しています。オーストラリアへの高校留学は、オーストラリアだけでなく、その他多くの国の学生たちと交流ができる点も魅力の一つです。

訛りのある英語でも堂々と!国際的なホストファミリー

オーストラリアでは2021年に、海外生まれ、または両親のどちらかが海外生まれの人の人口が、両親のいずれもオーストラリア出身且つオーストラリア生まれの人の人口を上回りました。このような背景からも、滞在先にホストファミリーを選ぶ場合には、移民や移民2世のファミリーとなることも珍しくありません。家族内で両親の国籍が違うこともあるでしょう。オーストラリアへの留学=白人のホストファミリーと想像しがちですが、それは正しくないイメージです。

英語以外の語学を学ぶチャンスもあるかも?!

英語以外の言語をネイティブレベルで話せる人も少なくないため、他の言語に興味を持つこともあるかもしれません。

また移民や他の国から来た方が多いため、いろいろな訛りのある英語が混在しています。多くの人はちょっとしたアクセントや文法の誤りを気にしません。外国人の英語に寛容な環境であるとも言えます。もちろんつたない英語でも一生懸命伝えようという姿勢は大事ですが、「うまく英語で話せないかも」と気後れすることなく、胸を張って話しましょう。

グローバルな視野を獲得し、真の国際人に!

日常的に多種多様な文化や様々な人種の人とふれあうことができる環境の中で過ごしていると、自然と他の文化や人への理解が深まってきます。自分とは異なる人種や文化を認めることで、あなた自身の「こうあるべきだ」という考えも大きく変わるでしょう。

オーストラリアが多民族国家となったきっかけは、第一次・第二次世界大戦後の人口不足の解消と、経済の発展を目指したためです。深刻な人口減少に悩む今の日本も徐々に他国からの研修生や労働者を受け入れ始め、かつてのオーストラリアと同じ道をたどろうとしています。日本でもこの先、人口減少対策の一環として今まで以上に積極的に海外からの人材を受け入れることになるでしょう。それに伴い日本もオーストラリアのように、自分が属する文化を理解するだけでなく、異なる文化を尊重し、積極的にコミュニケーションを取ることができる能力が不可欠となります。

オーストラリアの多文化環境の中で高校生活を過ごした経験は、将来海外で進学・就職したいという方だけでなく、ますます多様化していく日本国内で進学・就職することを考えている方にも必要な感覚を育ててくれるはずです。